皆さんも既にお気づきでしょうか、GE Maniacsさんの記事「オルソ化空中写真ダウンロードシステム終了してました」にありますように、国土地理院がオルソ地図用航空写真を継ぎ接ぎしたシステムが中止となっています。そこで、継ぎ接ぎ元のオルソ地図用航空写真に直接アクセスしたいとLilux天然塾版「Google Maps」を作ってみました。
「Lilux天然塾よりのお知らせ」でも簡単にご案内させていただきましたが、システムの元データであります「オルソ地図用航空写真」は1975年前後に日本全国を撮影したもので、本来が地図作成用に撮影したものの様ですので(当時としては)精度が非常に高く、各地の時代ごとの変遷を辿るなど資料的価値は大変高いものと存じます。
該システムも時々利用していましたが、元データの「オルソ地図用航空写真」そのものも、アクセスツール「30年前の紀伊半島の航空写真(植林前後)」を作成して利用していました。
元来が地図好きなので該システムの中止は寂しい思いですが、「オルソ地図用航空写真」が全国版で使えないものかと検討してみました。
国土地理院の中の人にはもっと利用者インターフェースに優れたものを開発していただけるものと期待しておりますので、よろしくお願いしたいと存じます。
最近のBSやら地上デジタル放送なんかでは、クリエータ不足からなんでしょうか、「コマーシャル」か「団塊の世代に媚を売る」ような番組ばかりになっておりますが、懐古ブームも悪いことばかりではないとも思われますので・・・
1. シンプルな操作で「オルソ地図用航空写真」にアクセス出来ること。
2. 元の国土地理院の生データとの関係が確認できること。
3. 「オルソ地図用航空写真」の解像度が容易に切り替えられること。
4. 利用可能な衛星・航空写真連携の地図ソフトと連携して比較・対比が出来ること。
5. 機能追加で負荷があまり増えないこと。
以上5点に留意して、「Google Maps」をベースに、「マウス・クリック」したポイントの近場にある「オルソ地図用航空写真」を別ウインドウに表示させることとしました。
「お知らせ」の記事でもふれましたが、写真の数が半端ではありませんので、起動に多少時間が掛かっているのは「やむを得猿の聞か猿で見猿」としていただければと存じます。(今少し、改善の余地はありそうですw)
こちらLilux天然塾版「Google Maps」がそのツールですが、国土地理院の20万分1地勢図などを拝借した「Lilux天然塾:日本国のハブ地図」からですと国土全体を把握するのが便利かもです。
なお、次例の如く、パラメータに最初に表示させたいポイントを指定することも出来ますのでご活用下さい。
クリックして表示される「オルソ地図用航空写真」は、50/100/400dpiの3種類の解像度のが用意されていますが、400dpiのはナローバンドでは厳しいかもですが、さすが地図作成用に撮影されたものと納得せれること請け合います。
(400dpi航空写真をドラッグしていると、あたかもGoogle Earthで操作しているような錯覚をおぼえるのですが、皆さまには如何でしょうか?)
** こちらは開発段階で確認用に作成したものですが、5万分の1地図名を地勢図にならい配置してみました。 それらしく日本地図の形に近いのは不思議な感覚ですが、なんとなく納得させられました。 経県値の如く遊んでみたいような・・・
かつて「Google Earth」が発表された折には世界中がフィーバーし、新たな史跡の発見などもありましたようですが、少し古い時代を「じっくり」と振り返るのも悪くないような気も致します。
それでは、ごゆるりとお楽しみ下さい!